障害基礎年金の金額は、物価や賃金の変動に合わせて毎年度見直されます。この記事では、2026年度の改定額と、子がいる場合の加算額をわかりやすくまとめます。ご自身の年金額を確認する際の目安にしてください。「年金」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、この記事では専門用語が出てくるたびに、その場でやさしく言い換えながら説明していきます。金額の見方から、振り込まれる時期、届いた書類の確認のしかたまで、順番に見ていきましょう。 ## 年金額は毎年度見直されます 障害基礎年金は、病気やけがによって生活や仕事が制限されるようになったときに受け取れる公的年金です。「公的年金」とは、国が運営している年金制度のことで、障害基礎年金はそのうちの一つです。働くことが難しくなったときの生活を支えるための、大切な収入の柱になります。金額は法律にもとづき、物価スライドなどで毎年度改定されます。「物価スライド」とは、世の中の物価の上がり下がりに合わせて、年金の金額も調整する仕組みのことです。たとえば、食べ物や日用品の値段が上がっているのに年金額がそのままだと、買えるものが少なくなって生活が苦しくなってしまいます。そうならないように、物価や賃金の動きに合わせて金額が見直されているのです。改定後の新しい金額は、原則として6月に支給される4月分・5月分から反映されます。年金は「その月の分が、その月にすぐ振り込まれる」という形ではなく、少し遅れてまとめて振り込まれる仕組みなので、金額が変わるタイミングもこのようになります。詳しい支給の仕組みは、後半の「支給の仕組みと確認方法」で説明します。[[AD-01]] ## 2026年度の改定額 2026年度の障害基礎年金(昭和31年4月2日以後生まれの方)の年額は、次のとおりです。- 1級:1,059,125円(月額にすると約88,260円) – 2級:847,300円(月額にすると約70,608円) ここでいう「1級」「2級」は、障害の状態の重さによって分けられる等級のことです。数字が小さい1級のほうが、日常生活への制限が大きい状態とされ、年金額も多くなります。具体的には、1級は2級の1.25倍の金額です。2級の847,300円を1.25倍すると1級の1,059,125円になる、という関係になっています。金額の見方で迷いやすいのが、「年額」と「月額」の違いです。この記事で紹介している1,059,125円や847,300円は、1年分の合計額(年額)です。毎月の生活費と比べたいときは、12で割った月額に直すとイメージしやすくなります。1級なら月あたり約88,260円、2級なら月あたり約70,608円が目安です。ただし、実際に口座へ振り込まれるのは「2か月分まとめて」なので、1回あたりの振込額はこの月額の約2倍になります。ここで、2026年度の金額を一覧で整理しておきます。- 1級:年額1,059,125円(月額の目安 約88,260円/2か月分の目安 約176,520円) – 2級:年額847,300円(月額の目安 約70,608円/2か月分の目安 約141,216円) 家計と照らし合わせるときは、「月額の目安」で毎月の支出と比べ、「2か月分の目安」で実際の振込額と比べる、という使い分けが便利です。年額だけを見ると大きく感じますが、実際に生活費として使えるのは月ごとに割り直した金額です。逆に、通帳に振り込まれる金額は2か月分なので、月額の感覚でいると「多く入った」と感じてしまうことがあります。この3つの数字の関係を押さえておくと、家計の見通しがぐっと立てやすくなります。なお、生年月日によって金額がわずかに異なる場合があるため、正確な額は年金証書や年金額改定通知書で確認してください。「年金証書」は、年金を受け取る権利があることを証明する書類で、「年金額改定通知書」は、金額が改定される年に届く、自分の新しい年金額を知らせる書類です。「自分の場合はいくらなのか」を知りたいときは、まずこの2つの書類を見るのが確実です。 ## 子がいる場合の加算額 生計を維持されている子がいる場合、年金額に「子の加算額」が上乗せされます。「生計を維持されている子」とは、簡単にいうと、受給者本人が生活費を支えて養っている子のことです。子どもがいる家庭は生活費もその分かかりますから、その負担を考えて年金額が上乗せされる仕組みになっています。2026年度の加算額は次のとおりです。- 1人目・2人目:1人につき 243,800円 – 3人目以降:1人につき 81,300円 [[AD-02]] 対象となるのは、原則として18歳になった年度の3月31日までの子(障害等級1級・2級の場合は20歳未満の子)です。「18歳になった年度の3月31日まで」というのは、イメージとしては高校を卒業する年度の終わりまで、と考えると分かりやすいでしょう。それを過ぎると、原則としてその子の分の加算はなくなります。また、子自身に障害等級1級・2級にあたる状態がある場合は、20歳未満までが対象となります。では、実際に加算があると年金額はどうなるのか、例で見てみましょう。たとえば、障害基礎年金2級を受けていて、対象となる子が2人いる場合、年額は「847,300円(本体)+243,800円(1人目)+243,800円(2人目)=1,334,900円」となります。月額に直すと約111,241円が目安です。また、1級で子が1人の場合は「1,059,125円+243,800円=1,302,925円」が年額の目安になります。このように、子の人数によって年金額は大きく変わりますので、子がいる方は加算額もあわせて確認しておきましょう。なお、加算の対象になるかどうかは家庭の状況によって異なります。自分の場合が当てはまるか分からないときは、届いた通知書の内訳を確認することが大切です。もう一つ、3人目以降の加算がある場合の例も見ておきましょう。たとえば、障害基礎年金2級を受けていて、対象となる子が3人いる場合、年額は「847,300円(本体)+243,800円(1人目)+243,800円(2人目)+81,300円(3人目)=1,416,200円」となります。1人目・2人目と3人目以降では加算額が異なる点に注意してください。また、子が対象年齢を過ぎると、その子の分の加算はなくなります。たとえば、子が18歳になった年度の3月31日を過ぎると、翌年度からはその子の分の243,800円(または81,300円)が年金額から外れる計算になります。「今年は去年より振込額が少ない」と感じたときは、改定の影響だけでなく、子の加算が外れていないかもあわせて確認してみてください。家計の計画を立てるうえでも、あらかじめ加算が外れる時期を知っておくと、支出の見直しを早めに進められます。 ## 支給の仕組みと確認方法 年金は2か月分がまとめて、偶数月の15日に支給されます(15日が土日・祝日の場合は直前の平日)。偶数月とは、2月・4月・6月・8月・10月・12月のことです。たとえば6月に振り込まれるのは、4月分と5月分の2か月分です。「今月は振り込みがない」と慌てる必要はありません。奇数月は支給月ではない、というリズムを覚えておくと安心です。1回あたりの振込額の目安も押さえておきましょう。1級の場合、月額が約88,260円ですから、2か月分では約176,520円が1回に振り込まれる計算になります。2級の場合は月額約70,608円で、2か月分は約141,216円が目安です。子の加算がある方は、ここに加算分も含まれます。改定年に届く「年金額改定通知書」には、新しい年金額が記載されています。振込額が変わっていることに気づいたら、まずこの通知書を確認しましょう。「金額が変わった=何か間違いがあった」とは限りません。年度の改定で増えたり減ったりしている可能性があります。まずは通知書に書かれた年額と、通帳の振込額(2か月分)を見比べて、計算が合うかを確認するのが第一歩です。[[AD-03]] 金額を確認するときの手順を、順番に整理しておきます。①改定の時期が近づいたら、年金額改定通知書が届いているかを確認します。②通知書に書かれた新しい年額を確認し、この記事の目安(1級1,059,125円・2級847,300円)と大きくずれていないかを見ます。③支給月に、通帳の振込額が「月額の約2倍」になっているかを確認します。④子がいる方は、加算分が含まれているか、通知書の内訳で確認します。この順番でチェックすれば、「金額が変わったけれど理由が分からない」という不安を減らせます。 ## よくある疑問Q&A Q1. 金額が変わるのはなぜ6月からなのですか?A. 改定後の新しい金額は、原則として6月に支給される4月分・5月分から反映されるためです。4月になってすぐ振り込まれるわけではないので、「4月なのに金額が変わっていない」と心配しなくても大丈夫です。Q2. 自分の正確な年金額は、どこで確認できますか?A. 年金証書や年金額改定通知書で確認してください。生年月日によって金額がわずかに異なる場合があるため、この記事の金額は目安として使い、最終的にはご自身の書類の金額をご確認ください。Q3. 1級と2級では、どれくらい金額が違うのですか?A. 1級は2級の1.25倍です。年額で比べると、1級1,059,125円と2級847,300円で、差は211,825円です。月額では約17,652円の差になります。Q4. 子の加算は、子が何歳までつきますか?A. 原則として、子が18歳になった年度の3月31日までです。子に障害等級1級・2級にあたる状態がある場合は、20歳未満までが対象となります。Q5. 振込日が土日や祝日の年はどうなりますか?A. 支給日は偶数月の15日ですが、15日が土日・祝日の場合は直前の平日に支給されます。支給月が近づいたら、カレンダーで15日の曜日を確認しておくと安心です。 ## まとめ 2026年度の障害基礎年金は、1級が年1,059,125円、2級が年847,300円に改定されました。子がいる場合は加算額もあわせて確認を。金額の見直しは毎年度行われるため、6月の改定通知書が届いたら内容をチェックする習慣をつけておくと安心です。年金は生活を支える大切なお金です。「年額はいくらか」「月額に直すといくらか」「次はいつ、いくら振り込まれるか」の3点を押さえておくだけでも、日々の家計の見通しが立てやすくなります。 ## 出典 https://limo.media/articles/-/122439
2026年度の障害基礎年金はいくら?1級は年1,059,125円・2級は年847,300円
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